【H18.1】
Q32 「パイ」と「キョ」、「ロイ」と「ラ」の違い

【H18.5】
Q33 見たこともない速記文字(「はじめに・回り・かぜ」)

区切り線


Q32 「パイ」と「キョ」、「ロイ」と「ラ」の違い
 最近、テキストを利用して速記の勉強を始め、現在、基本的な速記文字を覚えたばかりです。
 速記文字を書いているうちに少し疑問に思ったことがあったので、質問させていただきます。
 「パイ」と「キョ」、「ロイ」と「ラ」は同じなんでしょうか?
 また、違って書くコツなんかがあれば教えてください!
 [H18.1]

A32 「パイ」と「キョ」、「ロイ」と「ラ」の違い(ユー)
 「パイ」と「キョ」、「ロイ」と「ラ」は大変よく似ていますが、ちょっとお手元のテキストをよく見詰めてください。きっと違いがわかると思います。
 では、まず「パイ」と「キョ」の違いについて。
 「パイ」は、「パ」の末尾部分を利用して楕円をつくっています。なお、「パ」は斜め左下方向の曲線です。
 一方の「キョ」は、「キャ」の速記文字に右上方向の楕円がくっついています。なお、その「キャ」は、書き始めと書き終わりを線で結ぶと垂直線になります。
 そういうことで、「パイ」と「キョ」は、方向が違います。
 また、ただ方向が違うだけでなく、楕円の構成の仕方が違います。ですから、「キョ」を45度右側に回転させると全く同じになるというわけではありません。楕円が、「パイ」は「パ」の線にくっくきぎみになりますが、「キョ」は「パイ」に比べて離れぎみになります。
 次に、「ロイ」と「ラ」の違いについて。
 「ロイ」は、「ラ」の字末(速記文字のしっぽ部分)をはじいた線です。「はじいた」というのは、この場合、「すっと力を抜いて書く」と言う方がわかりやすいと思います。
 一方の「ラ」は、字末をきちんととめます。
 ですから、この違いは、末尾をとめるか抜くかにあります。
 なお、この「ロイ」は「リョウ」とも読むことができます。
 速記文字はここをクリックしてください。
(速記文字の下に書いている赤字の「ハ」ははじく、「ト」はとめるという意味)
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Q33 見たこともない速記文字(「はじめに・回り・かぜ」)
 速記を勉強中の男性です。早稲田速記の通信教育を30年前に受けました。今年に入って検定試験を受けて6級に合格し、5月には5級を受験するつもりです。
 ホームページを見てびっくりしました。例文の「はじめに」、「回り」、「かぜ」など、見たこともない速記文字があったからです。そのような速記文字はどこで学べばいいのでしょうか?
 [H18.5]

A33 見たこともない速記文字(「はじめに・回り・かぜ」)(ユー)
 私のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 以前に早稲田速記の通信教育を受けられたとのこと。長い空白期間があったにもかかわらず、再び速記に挑戦され、1月検定で見事6級に合格、そして5月検定で5級受験ということで、現在練習に励んでおられる御様子を伺い、私としても非常にうれしく思います。
 ところで、私のHPに掲載している「速記文字文例」中の省略文字ですが、前段でお断りしていますように、私が現在使っている省略文字を使っていますので、知らない文字もあろうかと思います。というのも、早稲田式をさらに高速度化したと言われる佐竹式も取り入れているからです。
 「初め」というのも、その1つです。「学ぶ」「遊ぶ」など、早稲田式で訓読みされている言葉を「ガク」「ユウ」と音読みさせて上段位置に書く省略法をご存じでしょうか? この「初め」もそういう種類の省略法であり、「初」は音読みすると「ショ」となりますので、上段に「ショ」と書いています。なお、この「ショ」そのものも、早稲田式では基本文字の「ス」の形を16ミリにして書きますが、佐竹式では書きやすくするため「ア」を45度上向きにした形にしています。
 「回り」については、「ワリ」は前字の中央から「ワ」を少し引っかけて書く省略法を使っていますので、「マ」に「ワ」を割る形になっています。
 「かぜ」の「セ」は、佐竹式で代使(タイシ)と言って普通の「セ」に代理として使われる速記文字で、1〜2ミリの「∨」字型となっています。代使の「セ」は、普通の「セ」で書くと前後の音により上方向や下方向にどんどん伸びていくのを防いだり、また速く書ける効果を持っています。
 なお、早稲田式の省略法は通信教育でも学べますが、佐竹式の速記文字は、残念ながら現在学べるところはないと思いますので、個人的に教わるしかないでしょう。
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