【H15.12】
Q25 朗読の仕方

【H16.2】
Q26 原文帳に使う書道半紙代/速記を生かせる仕事
Q27 能率のよい覚え方
Q28 プロと省略法/基本文字アとナ、イとマの区別 

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Q25 朗読の仕方
 ミニディスクに検定試験の問題を録音しようと思います。朗読文は、30秒ごとに太字になっていますが、なかなかきっちり速度を合わせるのは難しいです。また、字句を間違えずに読むのは結構骨の折れるところで、最後の方で間違えると泣くに泣けません。
(1)何事も練習でしょうが、一定の速度で間違わずに朗読するコツはあるのでしょうか。
(2)それと、実際の試験の場で、朗読者が読み間違えたり、つっかえたり、止まったりしてしまう、といったアクシデントもあると思いますが、そういう場合は、どう対処するんでしょうか。朗読中に、外からの雑音、携帯電話の呼び出し音などのアクシデントもあるかもしれませんが……。
(3)「……というふうに思うのであります」といったような、文末の決まり文句は速く読んで全体の帳尻を合わせてしまうような読み方をする朗読者もおられるようですが、そういった個性が合否に影響する要素もあろうかと思います。このようなスピードの変化にも対応できるように、読み方も何通りかに分けて準備しておく必要はあると思いますが、いかがなものでしょうか。また、書きやすい読み方、書きにくい読み方は、速記方式によっても相違があると思いますが、どうでしょうか。
 [H15.12]

A25 朗読の仕方(おやじ)
 「学習者からの質問集」のQ13をご覧ください。

A25 朗読の仕方(タッチ)
(1)うーん。答えになりませんが「コツをつかみましょう」としか言えません (^^ゞ
(2)試験官の誤読などについては、原本と朗読を照合する人が部屋の後ろで聞いており、実際の朗読が正解となるはずです。しかし試験官は、本番の朗読に備えて何度か練習してくるはずですので、アクシデントは出にくいと思います。心配し始めると「急にくしゃみをしたくなったら」「腹痛に襲われたら」など、きりがありませんし(^^; 現実には、ケータイの音とかのトラブルの方が多そうな気もします。
(3)分速350時の高速度競技会だと、結構そういうことはありますが、1級くらいですと、私は経験したことはありません。前述のように、ある程度は朗読練習をしてくるので。
 「……というふうに思うのであります」などはいわゆる「常用語」といって、ほとんどの方式で簡略化された書き方が用意されています。むしろこういうところで追いつくことの方が多いです。
 ○○さんがどういった学習段階かは分からないのですが、試験官対策とか吹き込みで悩むよりも、助詞、助動詞、常用語をマスターし、受験級より少し上の速度を目指す練習をされた方がいいのではないかな、とも思います。
 精神論と思われるかもしれませんが、どんな言葉でも書くという気迫は、結構大事なんですよ。

A25 朗読の仕方(ユー)
(1)コツと言えるかどうかわかりませんが、私は、ある句を朗読しながら目は次の句を追っていくようにしています。
 例えば、平仮名が続いている場合、どこで切るのかわからないかったり、また活用のある言葉が行の終わりに来た場合、次の行でどのような活用になるかわからないからです。これで少しは読み間違いが少なくなると思います。
(2)検定試験では、朗読の最中、読み間違えたりつっかえたりすると非常に焦りますが、対処策はなく、とにかくそのまま制限時間内で読み切るしかありません。しばらくとまったり、読み直すというのはよくないパターンです。
 受験生の立場を思えば、朗読者の読み方によって合否が左右することもありますから、朗読というのは非常なプレッシャーを伴います。
 なお、もし読み間違いがあった場合、反訳段階でどちらに書いてもミスにはなりません。
(3)速記方式によって書きやすい読み方、書きにくい読み方というのはあるようですが、検定試験ではそういうことに関係なく朗読しなければならないでしょう。
 また文末の常用句についても、余りムラをつけるのは私はよくないと思いますが、そういう朗読の規程がありませんので、実際は朗読者の判断に委ねられているといったところです。
 朗読の練習として、幾通りかの方法を準備しておく必要はありません。ただ、私が現在指導している場においては、調整しながら朗読しています。というのも、漢字が続くと必然的に速く読まなければなりませんので、そこを少し控え目にし、平仮名が多いところで少し速く読んで全体を調整するということです。書く側にすれば、きっちりと読むことによってムラを感じ、逆に速度調整することによってムラが感じなくなるというわけです。特に自分の練習用として朗読テープをつくる場合は、余り気にしなくてもよいでしょう。

A25 朗読の仕方(天然堂)
 ユーさんご指摘のとおり、書く人の立場を考えてあげると、音数の多い言葉が続くときはゆっくりめにして、平仮名などの音数の少ない言葉が続くときにその分を取り返す感じで読むと書きやすいんじゃないかと思います(言葉にもよりますけどね)。
 ただ、上位級になると読み手も必死で、私の場合、15秒ごとにマーカーを入れてチェックするんですが、そのチェックや読み間違いをしないように気をつけるのでいっぱいいっぱいです。問題文によってはどうしても遅れてしまったり速くなってしまう箇所があるので、そういうところは文末の常用語の部分で調整します。
 思わぬハプニングは、起こったらもうあきらめるしかないかも。以前、線路沿いの会場で朗読していたとき、ちょうど電車が通ったんですね。窓を開けていたので、かなり焦りました。とっさに声を大きくしたんですが、そうすると若干速度が落ちるんですね。あのときは3級だったので事なきを得ましたけど、あれが1級だったらと思うとぞっとします。
 検定は、受験するのもプレッシャーがかかりますけど、私は読む方がずっとプレッシャーがかかりますね。ミスをすると、受験なら自分だけの問題だけど、朗読者になるとそうはいきませんからね。
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Q26 原文帳に使う書道半紙代/速記を生かせる仕事
 早稲田速記を習い始めたばかりで、やっと50音が覚えられたというレベルの者です。
1.原文帳に使う書道半紙は、1000枚で幾らぐらいなら安いと言えますか?
2.昔から字を書くのが大好きで、速記を身に付けて将来それを活かせるような仕事に就きたいと思っています。恥ずかしいですが、民間の速記者派遣会社に勤めるのが今の私の夢です。しかし現在、私は大学3年生なので、速記を使えるようになる前に大学を卒業することになります。となると、とにかくどこかに就職して自活しなければいけません。速記がまだできなくても、速記の勉強をしながら、もしかしたら将来そこで速記が役立つことになる可能性のあるような仕事ってありますか?
 [H16.2]

A26 原文帳に使う書道半紙代/速記を生かせる仕事(ユー)
 50音を覚えましたか? この50音というのは一番大事なものですから、何度も繰り返して練習して頭に、腕に、体に覚え込ませてくださいね。
 さて、質問ですが、
1.速記の練習に使用する書道半紙ですが、私の知っている速記共練会では「雪の子 竹」という銘柄の書道半紙を買っています。1〆(1000枚)税込み1995円だったそうです。  書道に使うわけではないですし、高ければよいというものではありませんので、目安として2000円以内のものでよいでしょう。
2.○○○さんの夢はうれしいですね。夢は決して恥ずかしくありませんよ。
 速記は、どんな職業についても電話メモ・会議メモ等で大活躍するでしょう。でも、それ以上のものを求めるなら、やはり速記会社ということになります。一般の民間会社等でも、会議や講演等をよく開催し、それを記録として残しておかなければならないところなら活躍することもできるでしょうが、速記で就職したのでなければ一般事務の仕事になってしまうような気がします。

A26 原文帳に使う書道半紙代/速記を生かせる仕事
 私は、先月6級を受けたばかりの初心者です。
 初心者が大先輩の前でアドバイスというのも何なのですが、原文帳の作り方について、参考になればと思い、メールさせて頂きます。
 私は、書道半紙30枚くらいを半分に折りたたんで、その折りたたんだ両端を、5cmくらいのヘアピンでググッと留めて使っています。これだと手間もかからないし、裏表使えるし、紙の厚さ以上にかさばることもなくバラバラになる心配もないので、持ち運びにも何冊かストックを積んでおくのにも便利です。初心者の練習用であれば、これで充分だと思いますよ。
 私は今、事務の仕事をしながら速記を勉強していますが、実は私も、行く行くは(どこまで行ってしまうかと心配ですが♪)民間の速記者派遣会社に勤めたいなと密かに企んでおります。
 お互い頑張りましょう。このHPの存在は心強いですしね。ではでは。
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Q27 能率のよい覚え方
 私は、中学1年生です。つい先日から「早稲田式速記」を勉強しているのですが、未だ16文字しか完璧に覚えておらず、少し困っております。部活動や生徒会、塾などのハードスケジュールで空いている時間が週に十時間(毎日少しくらいなら時間があります)程度しかありません。能率よい覚え方を教えてはもらえないでしょうか?
 [H16.2]

A27 能率のよい覚え方(おやじ)
 私なら、次のように速記文字を覚えます。
 ア行(アイウエオ)とア列(アカサタナハマヤラワ)を覚えます。
 カ行以降の速記文字は、ア列に小円をつければイ列、ア列に大楕円をつければウ列(ツ・ユは除く)、イ列を2倍にすればエ列、ア列を2倍にすればオ列です。
 サ行、タ行は正規・変規がありますが、タ行の正規・変規はタチとテトの書き方は逆になっておりますので注意が大切です。
 模造紙に50音表を書いて天井に貼りつけましょう。まず目が覚めてから速記文字を見ましょう。寝る前にも最低10分間は速記文字を見ましょう。
 私の速記仲間でトイレに速記文字を貼りつけて覚えた人もおります。
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Q28 プロと省略法/基本文字アとナ、イとマの区別
 私は、つい最近から早稲田式速記を練習し始めた高1の女です。
 質問ですが、プロになる人は絶対に省略法をマスターしなければいけないのですか?
 それと、早稲田式の基本文字の「ア」と「ナ」、「イ」と「マ」がなかなか区別出来ません。2つを書き分けるには、どのように書けばいいでしょうか?
 [H16.2]

A28 プロと省略法/基本文字アとナ、イとマの区別(おやじ)
 早稲田式の「ア」と「ナ」は、同じ曲線ですが、長さが違うだけです。
 「ア」は4ミリです。「ナ」は8ミリです。「ノ」は16ミリです。
 「イ」は4ミリ、「マ」は8ミリ、「モ」は16ミリの曲線です。
 早稲田式の速記文字の構成は4ミリ、8ミリ、16ミリの長さが基本になります。この3種類の速記文字の長さが識別できるようにしてください。
 プロになるかどうかは別にして速記法則を全部覚えられるかどうかです。速記法則を覚えながらの速度練習が大切です。
 現在の段階ではプロになるかどうかよりも、速記法則と速度練習に専念されることが優先課題ではないでしょうか。
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