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反 訳 の 仕 方

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区切り線

1.反訳の練習
(1)反訳練習をしよう
(2)反訳は速く終えよう

2.原稿用紙の使い方
(1)原稿用紙で反訳しよう
(2)縦書きで書こう
(3)1升に入れる文字は1字にしよう
(4)句読点は行頭に来ないようにしよう
(5)適当に改行しよう
(6)訂正等には印を活用しよう

3.表記の仕方
(1)漢字の使用法
(2)平仮名書きの語
(3)片仮名書きの語
(4)現代仮名遣い
(5)送り仮名のつけ方
(6)数字の書き方
(7)各種記号の書き方
(8)区切り符号等の用い方

4.採点の仕方
(1)1字1失点
(2)誤字等、文字の書く段階でのミス
(3)誤訳等、訳す段階でのミス
(4)失点対象とならないもの
(5)仮名遣い
(6)その他

5.合否の判定
(1)合否基準
(2)誤訳率

区切り線


1.反訳の練習
(1)反訳練習をしよう
 反訳(ハンヤク)というのは、速記文字を原稿用紙などを使って普通文字に直すことです。言ってみれば、英語の翻訳(ホンヤク)のようなものです。
 速記文字は書けても、自分でその速記文字を読むことができなければ、速記したとは言えません。速記文字が正確に書かれているかどうか確認する意味でも、反訳練習もしてみましょう。
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(2)反訳は速く終えよう
 速記技能検定では反訳時間が設定されていますので、普段からその時間内に反訳を終えるように心がけましょう。
 「反訳を終える」というのは、自分の書いた速記文字を最後まですべて普通文字に直す時間だけでなく、不明箇所の思考時間や見直し時間も必要ですので、反訳はできるだけ速く終えることが大切です。
 なお、速記検定試験での反訳時間は、6級〜3級は朗読5分間に対し12倍の60分間、2級〜1級は朗読10分間に対し13倍の130分間となっています。
 長いように思える反訳時間ですが、いざ反訳してみると最後まで反訳できなかったという話も間々聞きますので、やはり普段から反訳練習を取り入れておきましょう。
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2.原稿用紙の使い方
(1)原稿用紙で反訳しよう
 検定試験時の反訳原稿用紙(20字×10行=200字詰め)は日本速記協会が用意してくれますが、普段の練習時にもこうした市販の原稿用紙を使って反訳しておきましょう。
 原文帳の速記文字の下に反訳する人もいますが、そのようなやり方では、句読点を初め改行など、十分に注意を払うことができません。
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(2)縦書きで書こう
 原稿用紙の書き方は、横書きではなく、縦書きとなっています。
 そのため、数字などは、アラビア数字ではなく漢数字となるので、注意しよう。
 【例】 「千二百三十四円」「平成十六年八月十四日」「二〇〇四年」
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(3)1升に入れる文字は1字にしよう
 原稿用紙は、当然のことながら、1升1字が原則となっています。1升に2字、あるいは2升に3字というような書き方はやめましょう。
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(4)句読点は行頭に来ないようにしよう
 句読点が行頭に来るようなときは、その句読点は前行の最後の升に文字と一緒に入れて書きましょう。
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(5)適当に改行しよう
 反訳する際には、文意を考えて必ず何カ所かは改行しましょう。
 なお、改行した次行の最初の書き出しは、1升あけの2升目からとなります。
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(6)訂正等には印を活用しよう
 訂正・挿入・削除が出てきたものの、消して書き直す時間がない場合は、次のような処理をしましょう。
ア.訂正
 間違った字の上から右側に「<」印を入れ、その横に正しい字を書きます。
イ.挿入
 挿入する箇所の右側に「{」印を入れ、その横に挿入したい字を書きます。
ウ.削除
 間違った字の上に消し線「−」を引き、升目の右側に「)」を引きます。
エ.空白の削除
 消し線は要りませんが、削除する場合と同様、枡目の右側に「)」を引きます。

訂正の仕方

[ア・イ・ウの処理法について、日本速記協会発行の機関紙「日本の速記」2000.8/9(No.751)より転載](転載許可済)
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3.表記の仕方
 検定試験での用字の表記方法は「標準用字用例辞典」(日本速記協会発行)によりますので、大枠のみ紹介しておきましょう。
 学習者には少し難しく思われるかもしれませんが、検定試験では、社会一般に使われている表記法で書いても間違いにはなりません。間違いとみなされるケースは、「4.採点の仕方」に掲載しています。
 なお、ここには掲載しているのは原則でありますが、それぞれ例外もあります。
(1)漢字の使用法
 漢字は、原則として常用漢字表に従って用います。
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(2)平仮名書きの語
 代名詞・連体詞、形式名詞、接続詞、助詞・助詞に準ずる語、助動詞・助動詞に準ずる語、接頭語・接尾語、当て字・熟字訓、部首、えと、擬態語は、原則として平仮名で書きます。
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(3)片仮名書きの語
 外来語・外国地名・外国人名、動植物名、片仮名で書く慣用のあるもの・平仮名書きでは読みにくいもの、俗語・隠語・擬声(音)語等は、原則として片仮名で書きます。
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(4)現代仮名遣い
 現代仮名遣いには、現代語の音韻に従って用いる仮名の書きあらわし方と、特例として表記の慣習を尊重して書きあらわすものがあります。
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(5)送り仮名のつけ方
[単独の語/活用のある語]
ア.活用のある語(イを除く)は、活用語尾を送ります。
イ.活用語尾以外の部分に他の語を含む語は、含まれている語の送り仮名のつけ方によって送ります。
[単独の語/活用のない語]
ウ.名詞(エを除く)は、送り仮名をつけません。
エ.活用のある語から転じた名詞及び活用のある語に「さ」「み」「げ」などの接尾語がついて名詞になったものは、もとの語の送り仮名のつけ方によって送ります。
オ.副詞・連体詞・接続詞は、最後の音節を送ります。
[複合の語]
カ.複合の語(キを除く)の送り仮名は、その複合の語を書きあらわす漢字の、ぞれぞれの音訓を用いた単独の語の送り仮名のつけ方によります。
キ.複合の語のうち、特定の領域の語で慣用が固定していると認められる名詞、一般に慣用が固定していると認められる名詞は、慣用に従って送り仮名をつけません。
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(6)数字の書き方
[縦書き]
ア.数字は、原則として漢数字を用います。
イ.漢数字は、零一二三四五六七八九十百千万億兆京を用い、壱弐参拾は用いません。
ウ.数は、原則として単位字(十、百、千、万、億など)をつけます。
エ.西暦年、無名数(指数など)、百分率など、法律案番号、請願番号、通達番号など、部隊名など、アラビア数字による表記を慣用とする各種の登録番号等は、単位字を省略して書きます。
オ.少数は「・」を使って書きます。
カ.概数は、「二、三本」「五、六十万」「百四、五十%」「数十%」「三十数%」等と書きます。
キ.外来語の数詞は、原則として片仮名で書きます。
ク.ローマ字と複合した場合、航空機・兵器・機器類の型式番号、元素の質量数、化学物質などは、特にアラビア数字を用います。
ケ.「ひとつき」などは「1月」と書くのを原則とするが、前後の関係でその意味をとりにくいときは「1カ月」と書きます。
コ.その他として、「三、五、十五」「二、二が四」「三、五、二の割合」「三カ五分の一」「一−三月」「第一・四半期」等と書きます。
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(7)各種記号の書き方
 縦書きの場合、「NOx」(「x」は升右上に挿入)  「cc」(1升に2文字挿入) 「ビタミンB12」(「12」は升右上に2文字挿入)等と書きます。
 なお、「メートル」「キログラム」等は、記号を用いないで片仮名書きとなります。
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(8)区切り符号等の用い方
 縦書きでは  。 、 ・ ― ―― …… 「 」 ( ) [ ] 々 等が使用できます。
 なお、?!は使用しません。
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4.採点の仕方
 日本速記協会発行の機関紙「日本の速記」に掲載されていた記事をもとに採点基準を示しておきますので、参考にしてください。
(1)1字1失点
 ミスは、間違った内容・質にかかわらず、「1字1失点の原則」により数えます。
 ですから、1字の間違いは1失点(ミス1)、2字の間違いは2失点(ミス2)となります。
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(2)誤字等、文字の書く段階でのミス
 誤字、脱字、冗字、判読不明瞭字、同音異字等は、原則として1字1失点となります。
ア.誤字とは、間違った文字のこと。
 【例】 「技術」を「枝術」と書いたとき、失点は間違った「枝」の1字
イ.脱字とは、書き足りなかった文字のこと。
 【例】 「あります」を「ありす」と書いたとき、失点は書き足りなかった「ま」の1字
     「でございます」を「です」と書いたとき、失点は書き足りなかった「ございま」の4字
ウ.冗字とは、余分の書いた文字のこと。
 【例】 「調査委員会」を「調査員」と書いたとき、失点は余分に書いた「委」の1字
    *「です」を「でございます」と書いたとき、「で」は生かし、失点は「す」を「ございます」の誤訳として1字
     (「ござい」を冗字と考えるか「ございます」を誤訳と扱うかの2通りの採点方法があるとき、受験者に有利な採点法を適用)
エ.判読不明瞭字とは、何という文字かわからない文字のこと。
 [例] 「読」の「言ベン」と「続」の「糸ヘン」の区別がつきにくい書き方をしたとき、失点は1字
     「未」と「末」の区別がつきにくい書き方をしたとき、失点は1字
オ.同音異字とは、同じ音でありながら異なる文字のこと。
 【例】 「専門」を「専問」と書いたとき、失点は異なる文字「問」の1字
     「補償」を「保証」あるいは「保障」と書いたとき、失点は異なる文字「保証」あるいは「保障」の2字
    *「趣旨」を「主旨」と書いたとき、異なる文字の「主旨」は一般社会でも使われているので無失点
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(3)誤訳等、訳す段階でのミス
 誤訳、脱訳、未訳は、訂正した字数によって失点数を計算します。
 この場合の失点数は、検定委員の朗読原文(日本速記協会発行「標準用字用例辞典」)の文字遣いによります。
ア.誤訳とは、速記符号の書き間違い、読み間違い等によるミスのこと。
 【例】 「憲法」を「経済」と訳したとき、失点は正解「憲法」の2字
     「政府」を「改正案」と訳したとき、失点は正解「政府」の2字
     「ところ」を「こと」と訳したとき、「こ」を生かし、失点は「と」「ろ」の2字
    *「になります」を「になったりします」と訳したとき、「にな」を生かし、失点は「ったりし」を「り」の誤訳として1字
     (「った」と「し」を冗字と考えると3失点だが、受験者に有利な採点法を適用)
イ.脱訳とは、速記符号の訳し落としによるミスのこと。
 【例】 「この」を訳し落としたとき、失点は2字
ウ.未訳とは、反訳時間が足りなくて訳せなかったミスのこと。
 【例】 失点は、未訳字数分
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(4)失点対象とならないもの
 送り仮名の送り方、仮名・漢字いずれにも書く社会的慣用のあるもの、及び字体の新旧については失点となりません。
ア.送り仮名の送り方
 【例】 「取引」は、「取り引き」「取引き」でも無失点
     「行う」は、「行なう」でも無失点
イ.仮名・漢字のいずれにも書く社会的慣用のあるもの
 【例】 「あっせん」は、「斡旋」でも無失点
     「ウエート」は、「ウエイト」でも無失点
ウ.字体の新旧
 【例】 「売」は、「賣」でも無失点
     「車両」は、「車輛」でも無失点
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(5)仮名遣い
 仮名遣いは、現代仮名遣いによります。
 【例】 「思います」を「思ひます」と書いたとき、失点は「ひ」の1字
     「次のとおり」を「次のとうり」と書いたとき、失点は「う」の1字
     「一つずつ」を「一つづつ」と書いたとき、失点は「づ」の1字
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(6)その他
ア.清濁音の違いで広く両様に使われているもの(例えば「くらい」と「ぐらい」)は失点となりません。
イ.動植物名、俗語等の表記については失点となりません。
ウ.地名や人名で、音が合っているときは失点となりません。ただし、著名なものを除きます。
エ.段落・句読点・ダッシュ等は、失点に数えません。
オ.速記符号から2通りに判読できるとき、原稿用紙に2通り書いたまま提出すると、片方が正解でも失点対象となります。
カ.検定委員が朗読を読み間違えたり読み直したとき、その箇所は失点対象にはなりません。
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5.合否の判定
 以上のような採点基準により、自分のミス数(失点数)が出てきます。
(1)合否基準
 それでは、日本速記協会主催・文部科学省認定の速記技能検定試験ではどのくらいのミスで合格・不合格を決定しているのでしょうか?
6級 5級 4級 3級 2級 1級
分速 80字 120字 180字 240字 280字 320字
朗読時間 5分 5分 5分 5分 10分 10分
朗読総字数 400字 600字 900字 1200字 2800字 3200字
反訳時間 60分 60分 60分 60分 130分 130分
反訳倍数 12倍 12倍 12倍 12倍 13倍 13倍
正確度 96% 96% 97% 97% 98% 98%
合格誤訳率 4% 4% 3% 3% 2% 2%
許容失点 16字 24字 27字 36字 56字 64字
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(2)誤訳率
 正確度は6級〜5級96%、4級〜3級97%、2級〜1級98%となっていますが、では、あなたの誤訳率はどのくらいでしょうか?
 計算の仕方を示しておきましょう。
 「ミス(失点)÷朗読総字数(分速×朗読時間)×100=誤訳率」
 例えば、分速120字でミスが8字だった場合、
「8字÷(120字×5分間)×100=1.33……」
となります。
 一般的に小数点以下第2位を四捨五入するので、このときの誤訳率は1.3%、正確度が98.7%ということで、合格となりまます。
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 反訳時のポイントについては、「速記技能検定試験対策」の「5.本番での反訳」を参考にしてください。

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