基本文字/単音

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区切り線

 速記文字を指導している際、この点に気をつければもっときれいに書けるのにと思ったこと、また質問があったことを中心に拾い集めてみました。
 なお、これは早稲田式の絶対的な書き方ではなく、私個人が考える書き方であることを、まずお断りしておきます。

区切り線

1.速記文字の書き方
2.単曲線の書き方
3.複線の書き方
4.線の長さ
5.複曲線の長さ
6.撥音のついた線の長さ
7.円の締め方
8.そらしの書き方
9.変規文字の原則
10.変規文字の角度
11.「イ(ヰ)」の使用例
12.撥音を含む単直線の書き方
13.撥音を含む複線の書き方
14.撥音「トン・ハイン・ヤン」等の書き方
15.変音の書き方
16.長濁音における長音符号
17.長母音の書き方
18.重音の加点位置
19.多重音の書き方
20.「ウ」と「タイ」の区別
21.「ケイ」と「ケー」等の書き方
22.「ミュ」の書き方
23.「ハ」と「…は」と「ハン」の区別
24.「ピョ」の書き方
25.「ファ・フィ・フェ・フォ」の書き方
26.アルファベットの書き方
A.速記文字実例(1〜10)
B.速記文字実例(11〜20)
C.速記文字実例(21〜26)

区切り線

1.速記文字の書き方
 速記文字の書き始めは、原文帳にシャープをぐっと押しつけるのではなく、シャープが原文帳に吸い込まれるようにすうーっと滑らせましょう。そうすると、書き始め部分の線が薄くなっているはずです。逆に字末では少しブレーキをかけ、ゆっくりとしっかりとめましょう。
→実例(1)を参照   ↑一覧へ

2.単曲線の書き方
 単曲線(ア・サ・ナなど)は、速記文字の末尾を少し深くまたは少し膨らませて書くときれいになります。
 また、ハ・ヤ行は立てぎみに、ラ行は寝かせぎみに書くときれいになります。
→実例(2)を参照   ↑一覧へ

3.複線の書き方
 複線(キ・クなど)につく円は、円といっても真ん丸い円ではなく、半円の楕円型です。その書き方は幾つかありますが、実例の一番最後の書き方を推薦します。
→実例(3)を参照   ↑一覧へ

4.線の長さ
 基本文字段階では、線の長さが3種類あります。多くの早稲田式のテキストでは、カイなど4ミリ、カなど8ミリ、コなど16ミリとなっていますが、実際はもう少し大きく書きましょう。
 また、3種類の線の長さを明確にするため、ミリ数にこだわらず、カを標準線として、カイは標準線の半分以下の短線、コは標準線の倍以上の長線と考える方がよいでしょう。
→実例(4)を参照   ↑一覧へ

5.複曲線の長さ
 例えばヌは、字頭と字末を結んだ長さになります。
→実例(5)を参照   ↑一覧へ

6.撥音のついた線の長さ
 撥音(ン)の書き方は、右上方向にはじくもの、末尾をそのまま流すもの、水平方向にはじくものがありますが、末尾をはじく速記文字の長さは、単線の場合、例えばアンは、ア+はじく(1ミリ)が短線の長さになります。でも、複線の場合、例えばキンは、キの長さ(標準線)+はじく(1ミリ)となるので、標準線より少し長くなります。
 なお、余り厳密に考える必要はありません。
→実例(6)を参照   ↑一覧へ

7.円の締め方
 円の締め方には、エの方向とオの方向があります。エの方向というのはシ・スなど、オの方向というのはキ・クなどです。その締めは、曲線ではなく直線にするときれいに書けます。
 小円については、ニ・ネ・ネイ、ミ・メ・メイはウ列(ヌ・ム)とは逆方向に締めましょう。例えばヌはオの方向で締めますが、ニはエの方向で締めます。
 大円は、すべて母線の中央へ向かって締めましょう。
→実例(7)を参照   ↑一覧へ

8.そらしの書き方
 複直線(キ・クなど)は、母線(カ)を少しそらせて曲線ぎみに書きましょう。母線に円がつくと、どうしてもその円につられて母線の直線が曲線になりがちですので、注意しましょう。もちろん、きちんと直線が守ることができればそらしを入れなくても結構です。
→実例(8)を参照   ↑一覧へ

9.変規文字の原則
 清音サ行・タ行以外、拗音ショ・タ行にも変規文字があります。その使い分け方として、正規先優の原則、鋭角選用の原則というのがあります。
 なお、鋭角選用の原則を外れて書いても間違いではないので、余り神経質にならないようにしましょう。学習を続けていくうちに自然と速く、崩れず、読み間違えない書き方がわかってきます。
→実例(9)を参照   ↑一覧へ

10.変規文字の角度
 サ行・テ・トの変規文字(左下方向の線)は少し立てぎみに、またタ・チの変規文字(右上方向の線)は少し寝かせぎみに書きましょう。タの正規文字と変規文字を並べてみると、角度が異なります。
→実例(10)を参照   ↑一覧へ

11.「イ(ヰ)」の使用例
 ヰはイの変規文字とは言えませんが、いわば変規文字のようなもので、1音目には使用しません。2音目以降でイが書きにくいときに使用します。使用例は数少ないのですが、例えば「聞いた」「経緯」などに使います。
→実例(11)を参照   ↑一覧へ

12.撥音を含む単直線の書き方
 撥音(ン)を含む単直線(ウン・カン・タンなど)は、単直線部分(ウ・カ・タ)をそらすと書きやすく、読みやすくもなります。
→実例(12)を参照   ↑一覧へ

13.撥音を含む複線の書き方
 撥音(ン)を含む複線は、複線の速記文字の方向とはじく方向が若干変わってきます。
→実例(13)を参照   ↑一覧へ

14.撥音「トン・ハイン・ヤン」等の書き方
 トン、ハイン、ヤン・ヨンは、末尾をそのまま流して書いても結構です。
 例えばトンなどは、トを、はじくのと同じ右上方向に書いたときはそのまま流し、少し寝かせぎみに書いたときは一たんとめてはじくとよいでしょう。
 なれれば、流す方が速く書けます。逆に、とめて書くと正確性が高まりますが、速度的におそくなります。
→実例(14)を参照   ↑一覧へ

15.変音の書き方
 変音(濁音・長音・長濁音)の濁音・長音符号はほとんど使うことがありませんが、もし区別したい場合、次のような書き方となります。
→実例(15)を参照   ↑一覧へ

16.長濁音における長音符号
 長濁音は速記文字の中央を長音符号で切りますが、長音符号と同じ方向に書く基本文字ハ行については、特別に逆の方向の長音符号を使って書くことができます。
 なお、長音符号は、注意を要するとき以外、普段は使用しません。
→実例(16)を参照   ↑一覧へ

17.長母音の書き方
 長音は、速記文字の中央下または中央左側に長音符号をつけますが、母音の長音は長音符号を用いず、特別に母線の最後に小円をつけて書きましょう。
 アア・イイ・ウウ・エエ・オオといった場合も、長母音を使うことができます。
→実例(17)を参照   ↑一覧へ

18.重音の加点位置
 重音の加点は前の速記文字の字末左下1〜2ミリのところに位置しますが、大円のときは次のようになります。
→実例(18)を参照   ↑一覧へ

19.多重音の書き方
 特に速記文字が下方向に伸びていく速記文字の多重音については、上まで戻らなくても、その単群の中央ぐらいに水平線を引いて省略することができます。
→実例(19)を参照   ↑一覧へ

20.「ウ」と「タイ」の区別
 ウとタイは同じ形になりますが、文章中では前後の関係で読み分けができますので、心配は要りません。もし区別したいとき、タイは速記文字の右側中央に点を打ちましょう。
→実例(20)を参照   ↑一覧へ

21.「ケイ」と「ケー」等の書き方
 外来語によく出てくるケーは、ケイと書きましょう。エ列の長音であるセー・テー・ネー・ヘー・メー・レーも、同様にセイ・テイ・ネイ・ヘイ・メイ・レイと書きましょう。
 なお、ティもテイと書きましょう。
→実例(21)を参照   ↑一覧へ

22.「ミュ」の書き方
 ミュの書き方には幾通りかあります。このホームページでは、実例の4つ目の書き方を採用しています。
→実例(22)を参照   ↑一覧へ

23.「ハ」と「…は」と「ハン」の区別
 助詞の「…は」は、ハをそのままはじいて書きます。一方、ハンは撥音ですので、少し右上の方向にはじきます。そうすることによって「…は」と「ハン」の区別がつきます。
→実例(23)を参照   ↑一覧へ

24.「ピョ」の書き方
 撥音や詰音の後のピョは、ヒョを使っても構いません。ただし、擬態語・擬声語のピョはヒョを使いません。
→実例(24)を参照   ↑一覧へ

25.「ファ・フィ・フェ・フォ」の書き方
 最近、外来語が多用されてきましたので、紹介しておきます。
 上の文字は標準的な書き方で、下の文字は少し高度な書き方です。
 高度な書き方のファ・フォは標準線(または標準線より少し短く、短線より少し長い線)、フィ・フェは短線となります。
→実例(25)を参照   ↑一覧へ

26.アルファベットの書き方
 省略文字を使っていますが、これも紹介しておきます。
→実例(26)を参照   ↑一覧へ

A.速記文字実例(1〜10)
A.速記文字実例(1〜10)
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B.速記文字実例(11〜20)
B.速記文字実例(11〜20)
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C.速記文字実例(21〜26)
C.速記文字実例(21〜26)
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