【学習時間】
3−1.学習時間不定/高校時代は約2時間?/速記学校時代は最低2時間
3−2.毎日の練習/1日最低30分の練習/楽しく学習
3−3.何でもがんがん書きまくろう/1日2時間

【速記の楽しさ・面白さ】(H15.7〜)
4−1.趣味の段階と道楽の段階
4−2.スピードだけじゃない
4−3.速記文字画

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3−1.学習時間不定/高校時代は約2時間?/速記学校時代は最低2時間…道楽おやじ
 私の場合は「速記の学習時間」を、特別に決めていなかったように思います。
 中学・高校時代はマイペースで学習をしていたので、1日に何時間という時間が決めておりませんでした。
 高校2年生のときに、速記同好会を結成してからは、クラブの指導に携わっておりましたので、私自身の練習時間は1週間に2日でしたが、1時間から2時間程度だったと思います。
 高校時代は、速度練習の時間よりも「速記関係」の資料などを読んでいた時間の方が長かったと思います。
 現在でも、「速記関係」の資料を読み始めると時間を忘れてしまいますので、「何時間」を学習時間に当てていたかわかりません。
 私の中学・高校時代は「学習時間」があってないようなものです。私の場合は高校3年の6月には就職先が決定しておりましたので、高校3年生の授業中には、教科書の間に「速記の本」を挟めて読んでおりましたし、授業中に堂々と「速記の本」を開いて読んでおりましたね。
 また「速記学校」の夜間部に進学をするつもりでおりましたので、進学準備?をするために、「速記史」や「速記年表」などを読んでおりましたし、授業中はクラブ活動のことを考えていましたので、身を入れて学校の勉強をしませんでしたね。まじめに授業を受けていたのは「国語」と「社会科」ぐらいでしたね。この2科目だけは「速記」と非常に関係がありましたので……。
 それと高校入学以来、卒業まで授業中に先生が黒板に板書したものは全て速記文字で書いておりましたので、これは「学習時間」に含んでいるのかどうかわかりません。
 高校3年になってから「英語」の授業中は、先生が直訳したり、正式に日本語訳で読み上げたものを「速度練習」がてらに書いておりましたね。もちろん、速記を知らない連中は半分は書き取れませんでしたけど……。
 「速記学校時代」は、授業時間が毎日2時間と決まっておりましたので、最低2時間は学習をしておりました。
 休日は、専ら「速記の練習」よりも「速記関係」の資料を読んだり、収集に専念をしておりました。
 特に高校生で読者の方は、絶対に私の真似をしないようにしてください。
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3−2.毎日の練習/1日最低30分の練習/楽しく学習…ユー
 皆さんは、どのくらい学習時間をとっているでしょうか?
 速記学校へ通っている人は別として、学生さんもお勤めの方も主婦の方も、学習のための時間というのはなかなかとれないでしょうし、毎日となるとさらに難しいでしょう。でも、どんな技術でも身につけるには、実際に体を使っての練習というのが絶対的に必要です。技は本を読めば自然と身についてくるものではありませんから地道な練習が要求され、ここが一番つらいところだと思います。でも、それだからこそ技術の価値が出てくるのです。
 結論としては、まず、学習時間よりも、できるだけ毎日練習することの方が重要です。1週間に1回、かためて練習するのはよろしくないですね。その1回でどんなに前へ進んでも、というより進めば進むほど、1週間経つと以前練習したものを忘れるでしょうから、また戻ってやり直しをしなければならなくなり、結果的に前へ進まなくなるからです。
 次に具体的な時間ですが、1日最低30分ぐらいの練習時間はとるように心がけたいですね。30分とれない方は10分でもいいです。今言いましたように、継続して学習することの方が大切だからです。10分というのは、自分の生活を見直してみると、きっととれるはずです。とれない人というのは、学習する意欲が少し薄らいでいるからだと思います。自分の好きなことなら、何が何でもやろうという気になるでしょう。
 それから今言った意欲ですが、速記と友達になって、楽しく学習することも必要です。そうすると、早く明日が来ないかなと思い、どんどん先へ進みますし、消化率も高くなります。苦しく辛い思いで1時間練習したって余り身につかないのは、皆さんもおわかりですよね。
 では、その楽しく学習するにはどうすればよいでしょうか。長い時間、同じ練習をしていると誰でも飽きてくるので、バリエーションをつけてみることです。単音練習・単語練習・単群練習・文章練習を折り込んだり、基本文字練習をしたり省略文字練習をしたり、速記文字を書くだけでなく読む練習をしたり、あるいは少し休憩を挟んで気持ちを新たにして再び臨んだり、練習できた日には自分のご褒美をあげたり等々。自分で工夫してください。
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3−3.何でもがんがん書きまくろう/1日2時間…南の道楽おやじ
 さすがに,道楽おやじの言うことはすさまじい。高校生は私のまねをしないように,といっているが。この方のまねをすれば,すぐに1級は取れるでしょう。私も高校生の時に偉い先生の話を速記して,文化祭で展示した思い出がある。今思い出しても恥ずかしい稚拙な速記だったが。
 何でもかんでも書きまくる,すなわち1日のほとんどを速記に費やすくらいになれば,マスターできる。速記に限らず,何の道も同じだと思う。バスに乗ればアナウンスを書く。看板を見ては,速記に直す。前を走る車のナンバーを書き留める。これは紙がなくても,手のひらや,膝の上,空中にでも書ける。こうやっていけば,少なくても1日に2時間くらいは勉強ができるものだ。がんがん書きまくろう。
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4−1.趣味の段階と道楽の段階…北の道楽おやじ
 「速記の楽しさ・おもしろさ」は、各段階によって違いますね。  まず、「趣味の段階」では、速記学習の段階、速度練習の段階では違います。速記学習の段階では、速記法則を覚えることが楽しいかどうか?でしょう。まず、この段階をクリアできるかどうかが、将来的には大きく左右をします。ただ義務的に速記を覚える、ただ義務的に速度練習をする、というだけでは、速記はつまらないものになってしまいます。ここの段階で速記と楽しくつき合っていくことを考えなければ、一時的な情熱熱だけで終わってしまいます。
 検定試験で1,2級に合格をしなければ「速記の使い道はない」という思想は、根本的に大きな間違いです。「プロでなければ速記者にあらず」という思想も大きな間違いです。我が国の速記界では、「前記」のような思想が未だにはびこっておりますが、この「思想」が速記界を衰退させている1つの原因でもあります。「生涯学習」の立場から考察をすると、「速記」はその一部分に過ぎません。
 「速記」の使い方は、入門段階でもあります。日記、メモ等々あります。とにかく人と同じことをやっていてもおもしろくありませんし、自分にしかできない「分野」を見つけることが、大切なことです。「速度練習」だけでは、速記の楽しさがわかりません。日常生活のいろいろな分野で速記を使うことが必要です。
 ここまでが「趣味の段階」です。
 次の「道楽の段階」になると、また「速記の、楽しさおもしろさ」が違ってきます。我が国の速記界で「道楽の段階」いる人は何人ぐらいいるでしょうか。この段階では「速記の腕前」云々の世界ではありません。「速記道楽」として、速記を道としてどのように楽しむか、ということです。
 「ASTY」No.7に「南の道楽おやじ」さんが、「速記道楽の初級〜上級」までを発表したものが掲載をされております。このホームページにも「速記道楽」について、「掲示板」に残っていると思うので参考にしてください。
 「道楽の段階」になると、対象は「速記法」「速記術」だけではなく、学問的な分野まで含みます。「速記史」「速記学」「速記研究」「速記教育」「文献収集」等々いろいろな分野があります。この中で、どの分野に深く関わるか、ということです。そして自分の得意な専門分野を持つことです。
 「速記の資料」を作成しているときには、作業中にはつらいこともありますが、でき上がってみると「今回はうまくいった」という満足感がありますが、しばらくすると、「もう少し違う資料を作成」する、という楽しみがあります。要するに「改訂版」というやつです。この作業を何回も繰り返していくうちに、「速記資料作成」の楽しさがわかってきますし、速記法則の楽しさもわかってきます。またいろいろな「速記方式」の本なども集めて読んでみるのも、楽しいことになります。自分が使用している「速記方式」の体系に取り入れられないだろうか?ということを考えることも、速記の楽しさの一面です。
 また速記関係の「機関誌」等に、ない知恵を絞って、原稿を作成して掲載されたものを「何回も読み返す」という楽しみ方もあります。投稿をする場合でも、人並みの内容を書いてもおもしろくありませんので、今まで「だれも書かなかった内容」の原稿を作成する楽しみ方です。私も、今まで原稿を投稿して、何回ボツになったかわかりません。まあ、ボツになった原稿だけでも、本1冊分になるでしょうね。今まで、速記関係の「機関誌」に掲載をされた原稿をまとめたらB5版で300ページになりましたね。これも「原稿」を書く楽しさです。ない知恵を絞って投稿をしても、ほとんど「反応」はありませんけど……。
 「だれにも邪魔をされずに、自分の世界に浸ることができる」ことが、「道楽の段階」における、速記の楽しさ・おもしろさです。ただし、私は「根暗」ではありませんので、その辺を「誤解」されないように。私の場合は「根明」です。
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4−2.スピードだけじゃない…ユー
 「速記の面白さ・楽しさ」と言うと、やはり普通文字より速く書き記していけることでしょう。そういう点から見ると、初心者が基本文字をすべて覚えて速記技能検定試験の5級(分速120字)を受験するころになるかと思います。
 でも、5級段階まで至らずとも6級段階でも、あるいは文章練習ができるようになった段階でも、さらにほとんどの言葉が書けるようになった段階でも、さらにさらには基本文字を少しずつ覚えていく段階においても、速記というものを面白く、楽しく感じている方も多くいらっしいます。
 多くの方が速記はスピードを求めなければ役に立たないと思われているようですが、速記にはいろんな使い方があり、それに合わせての楽しみ方も多種多様です。例えば、とにかく速記文字と接していたいという人がいます。流れるようなきれいな速記の線が好きという人もいます。あるいは、速度は全く気にしないで日記などに使いたいという人、ちょっとしたメモ書きに使いたいという人もいますし、会議で個条書きで使いたいという人もいます。ですから、普通文字より速く書けなくても速記の面白さ・楽しさというものを十分味わうことができるわけです。
 検定試験を受けられる段階に入ってくると、合格を目指し、頑張るようになります。そこで合格すると、さらに面白さ・楽しさが加速度的に増してきます。反面、なかなか合格しないと面白くなくなり、楽しさもなくなってきます。これは、速記にスピードだけを求めている人に多いようです。私なども、速記学校に在学中、プロ速記者にならなければとの思いが強く、検定試験合格が目標だったため、学習そのものが苦痛だったように記憶しています。今だから言えるのですが、そういう人たちには、スピード面以外、あなたなりの面白さ・楽しさというものをぜひ見つけてほしいと思います。
 私のHP表紙に、速記文字も添えて「速記って、楽しいよ! 速記って、おもしろいよ! 速記って、素晴らしいよ!」と書いているように、学習者の皆さん方には、ぜひ速記の楽しさ・面白さを味わいながら速記の素晴らしさを知っていただければ幸いです。
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4−3.速記文字画…北の道楽おやじ
 「速記のおもしろさ」について書き忘れていました。
 これは「趣味の段階」か「道楽の段階」になるのかわかりませんが、「速記文字画」です。早稲田式では「速記漫画」「速記マンガ」とか呼んでおりますが、古い「速記新聞」(現在は廃刊)に掲載をされておりました。
 中根式では「速記文字画」と言いますが、速記文字を使用して「顔」「動物」等々を描く方法です。画像処理をするので、ホームページの「容量」を使う関係でお見せできないのが残念ですが、好きな短い文章をつくり速記文字を適当に並べて「顔」「動物」等々を描きます。
 速記文字を「適当に並べる」と言っても、正式な方法があるようですが、同じ「顔」を作成しても、「速記文字」を入れる場所によっては出来が違います。ある程度の「ゲイジツ」的な遊び心がないと、うまい具合にできません。
 速記界では「速記文字画」を否定する方もありますが、「速記の楽しみ方」の1つではないかと思います。 
*ユーのcomment…読者の皆さんの中には「速記文字画」と言ってもピンとこない方もおられるかもしれないので、北の道楽おやじさんに頼んで作品を送ってもらいました。その中から2点のみ紹介します。−−中根式で描かれていますが、おもしろいでしょう。一度挑戦されてはいかが? 速記文字のみでつくるのが難しければ、速記文字と絵の両方を組み合わせてみるという方法もありますよ。

速記文字画 1 速記文字画 2

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