【15.高校・大学での部活】(H17.5〜)
15−1.我が高校速記部の活動

【初級スランプ脱出策】(H17.7〜)>
16−1.やはり基本文字練習が一番!

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15−1.我が高校速記部の活動…asomana
 高校速記部の活動はクラブをだれがつくったかによって活動が異なります。
1.顧問が結成した場合。
2.生徒が結成した場合。
3.元々速記部がある場合。
 速記を知っている顧問の先生が中心になって速記部を結成された場合は、部員は速記の練習をするだけです。部員は、ただ言われたとおりに練習するだけです。
 生徒が自主的に速記部を結成した場合は、だれが速記を指導するかです。ほとんどの場合は速記を知っている生徒ですし、複数の場合は速記力がある生徒か、指導力がある生徒が行います。
 元々速記部がある場合は、顧問の先生が速記を全く知らない場合が多いものです。3年生が1年生を指導します。

 私自身は速記部を結成しておりますので、速記の指導及びクラブ活動についてはどのように行うかについていろいろと考えました。
 何もないところから出発しておりますので、毎日が試行錯誤の状態でした。私が2年生の6月に結成したのでメンバーは同級生と下級生1名です。同級生は全員が同じクラスですし、下級生は同じ中学の後輩のO君ですので、全員が身内ばかりです。
 顧問のM先生は速記については知識がありませんので、クラブ活動には顔を出したことはありませんし、先輩もおりませんから自由気ままに活動ができたと思います。当時は文化部と言えども先輩・後輩の関係が厳しい時代です。
 
 市内にはほかに速記部が2校ありました。A校は早稲田式で3年生が1年生を指導しており、B校は顧問の先生が中根式を指導しておりました。
 3校ともそれぞれの特徴があったと思います。
 我が校では同級生が2年間同じクラスですから、昼休みにクラブ活動の相談を行っております。所要があってクラブ活動を休むときには、私がO君のクラスへ連絡に行きます。
 A校の学校祭へ行って速記部の部長と1時間ほど話をしました。向こうは当然3年生です。私は2年生ですが、対等に速記の話をしましたが、私の方がリードしておりました。私は速記部の設立者という立場ですし、A校の部長は先輩から速記部を受け継いだだけです。既に速記に対する情熱が違います。私は中学3年生のときから速記を学習しておりますので、速記歴に関してはA校の3年生と同じです。
 B校の速記部顧問O先生が、中根式速記協会主催の検定試験を年3回実施しておりましたので、A校の速記部員が受験しております。3校の実力は検定試験の受験状況でわかります。
 A校では3年間練習して分速200字です。B校では分速250字です。分速280字の検定試験に合格していれば「速記時代」に学校名と名前が掲載されます。
 我が校では、D君が1年9ヵ月で分速180字です。私は3年生の4月に使用方式を切りかえて2月の検定では分速250字に合格しております。全国のレベルでは平均値だと思います。ちなみに私が速度練習をしたのは土・日だけです。

 ここまでが、普通の高校速記部です。我が校ではD君が私の知らない水面下で指導権争いを策謀しておりました。速記部で物を言うのは全て速記の実力です。D君は速記の実力で私を追い越してクラブの指導権を握る野望は卒業と同時に夢として消え去りました。
 当時の高校速記部関係者で、速記界に残っているのは私だけです。
 我が校では私が卒業と同時に自然消滅しましたが、1年9ヵ月の活動期間は、学生速記界としては桜の開花のようなものです。
 速記部を結成すれば最低5年や10年は続きます。
asomanaさんの高校時代の速記クラブ員
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16−1.やはり基本文字練習が一番!…ユー
 初級者というと、基本文字がまだしっかりと身についていない人が多いと思います。伸び悩む最大の原因は、そこでしょう。
 「基本文字はすべて覚えた」と言っている人も、よく出てくる言葉はすらすら書けても、例えば単音をランダムに読み上げてもらうと、間違ったり、考え込んだり、あるいは書けなかったりというケースが結構あります。また、書けた人でも、それをある一定のリズム(スピード)で読むと書けなかったり。その原因は、やはり頭の中で考えながら書いているからであって、まだ反射的に手が動いていないからです。
 6級・5級程度なら基本文字ばかりで書くことができますが、「5級はそれではちょっとしんどい」と思う人は、少しずつ省略文字を取り入れていることでしょう。しかし、省略文字というのは、基本文字よりも速く書けるのでおもしろくなり、どんどんはまっていきます。省略文字には、「初級者はここまで、中級者はここまで、上級者はここまで学習すればよい」という線引きがないので余計に、です。でも実は、どんな音(オン)が出てきても反射的に基本文字で書ける段階にはないのに。
 私の言いたいこと、わかりますよね。省略文字というのは基本文字の上に成り立っています。すると、省略文字の構成等が十分理解できない。それでも、無理して覚える。覚えられれば、そこまではまあよいとしても、その後に待っているのが、スピードが落ちる。そして、伸び悩む。こういう人を私は何人も見てきました。さらに、頭がパンク状態に陥る。最悪は、ついていけずに挫折してしまう。こういうパターンです。
 単音練習というのは、基本文字すべてを覚えてしまうと、単純で、おもしろみがなくなってくるのでついついおろそかになりがちですが、速記に限らず何でも基礎というのは非常に大切です。速く書きたい気持ちはわかりますが、初級段階では、とにかく「基本文字」に重点を置いて、そしてできるだけ「毎日」練習をするよう心がけてください。
その方法として、ランダムに普通文字で書いた単音表をつくっておき、練習を始めるとき、ウオーミングアップとしてそれを見ながら速記文字を書くのがよいでしょう。また、飽きないように、いつもその単音表を上から右へ順番に書いていれば、時には最後から、左側から、下から書いていったり、幾つかの単音表をつくったり、その単音表を録音したり、さらには単音を1つ1つばらばらに書いていればつないで書いていくなどの方法もあります。
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