【H16.12】
Q32 V式学習者さんの学習期間・練習時間《V式》
Q33 再勉強/難しい(?)
Q34 検定試験の中止(?)
Q35 スランプ(?)

【H17.1】
Q36 基本文字での1分間字数
Q37 英語のリスニングがメモ書きできるまでの練習量
Q38 筆記用具
Q39 速記文字の縦書き
Q40 原文帳を横長に使うメリット
Q41 汚い速記文字ときれいな速記文字
Q42 授業のノート取り

区切り線


Q32 V式学習者さんの学習期間・練習時間《V式》
 V式学習者さんはV式を学び初めてどのくらいたちますか?
 どのくらいの練習時間でしたか?
 [H16.12]

A32 V式学習者さんの学習期間・練習時間《V式》(元V式学習者)
>V式学習者さんはV式を学び初めてどのくらいたちますか?
 V式に出会ってから見送った春秋は、ガンヂス川の砂の数ほど(10の52乗)になるでしょうか(笑)。
 それは冗談として(そらそうやろ)、私が学習を開始してから3級合格までの輝かしき道程(そんな大げさなもんかい!)を記しておきます。
  5月  学習開始
  8月  5級合格
  11月  4級合格
  1月  受験見送り
  5月  3級合格
 エラそうなことを書きましたが、なんだかんだいって学習を始めてから3級合格まで丸1年かかってます。
 それぞれの検定試験を振り返ると、実力ぎりぎりか、やや不足状態での合格の連続でした。(^^;)
 私は本番に強いタイプなんです。
 ……ってか、速記の検定試験にはコツみたいなものがあるってことに気づきました。
 ○○○さんが検定を受けられるときがきたら、ココで奥義を伝授いたしましょう。
>どのくらいの練習時間でしたか?
 当時は大学生で時間があったので、寝ても覚めても速記の練習ばっかりやってました。
 社会人になってからは忙しくて時間が取れず、練習をやめちゃいました。そのせいで上達が止まってます(←がんばる人はがんばるんでしょうけどね。私は根性なしです)。
 ○○○さんは挫折しないでがんばってくださいネ。

A32 V式学習者さんの学習期間・練習時間《V式》(たかひろ)
 元V式学習者さんは、1年で3級合格とか。たしかに早いです。
 大学の速記研究会の人なんかだと、普通は在学中に3級合格という程度でしょう。(熱心にやる人はもっといきますが)
 私の場合は大学3年の夏休みに石村式を本でやり始めて、卒業間際に3級合格でした。
 それから1年くらいして2級合格。それまではすべて一発OKだったのですが、そこからが長かったです。たしか5回くらい一級を受けたと思います。
 1級合格は26〜7歳のときでした。
 Vの家元さんなどに励まされながら、彼の速記仲間と一緒に練習もさせてもらったりして(方式は違っても一緒に練習はできますからネ)やっとこさ1級までたどりつきました。
 専門学校でもなく通信でもなく、クラブ活動でもなく、という孤独なものでしたがV家元氏と知り合えたことが1級合格につながったと思っています。
 石村先生にも手紙で励ましてもらったりしました。
 1級合格のときに電話で石村先生に知らせたら「石村式を本だけで勉強した人で1級合格は初めてだと思う。私の『本で速記を独習』の考え方は間違いではなかった」と喜んでいただきました。
 しかし、まったく孤独な状態では、モチベーションの持続が難しく、1級合格はかなり珍しいと思いますが、逆にそれをやり遂げた人がいたとしたら、ものすごく意志の強い人だと思いますね。
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Q33 再勉強/難しい(?)
 小学生の時、速記に興味をもち、高校生になってやっとテキストを買い学ぶことができました。クラスで速記はほとんど知られていないので人より違うことを勉強することがとても楽しいです。
 実際やってみると難しくてびっくりしました(^^;) 来年は検定に挑戦してみようかと思います!!
 [H16.12]

A33 再勉強/難しい(?)(たかひろ)
 速記は難しくてびっくりということですが、難しいものほどやりがいがあるのです。
 あなたが何年かかけて習得した技術は友達がすぐにマネできるわけがないのですから、誇りを持てるはずです。
 毎日しっかり練習すれば1〜2年で3級合格はいけるでしょう。
 そのくらい書けるようになると、授業で先生がおっしゃったことのかなりの部分を書き漏らさずに拾えるようになります。
 学生の人には特に速記は便利ですよ〜。がんばってください。
 そして、学習中でわからない点はここで質問をしてください。
 ここの掲示板にはいろんな方式をマスターしたかたがおられますので、あなたの質問にはおそらくみな回答ができると思います。

A33 再勉強/難しい(?)(ユー)
 何年も、あるいは何十年も経ってから、やっと昔の思いが実現できて学習している人というのは結構いると思います。
 楽しく学習するのが一番です。
 速記方式は何式かわかりませんが、余り細かいことを気にせずにどんどん前へ進んでいく方がよいと思います。気にするとそこで立ちどまるとともに、挫折してしまう可能性だってあります。
 また、難しいか難しくないかは、練習ぐあいにもよります。「練習を余りしない→なかなか覚えられない→難しい」というのは、練習をしっかりすれば解決します。
(○○さんに対して言っているわけではないです。一般的に、です)
 検定挑戦というその意気込みで、今後もぜひ頑張ってください!
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Q34 検定試験の中止(?)
 国会での速記を止めるそうなんですが、検定とかはなくならないですよねえ?
 [H16.12]

A34 検定試験の中止(?)(たかひろ)
 社団法人日本速記協会があるかぎり、検定はあるでしょう。
 ただ、内容は将来的に多少変わるかもしれません。
 しかし、あなたが身につけた速記能力が無駄になるような検定にはならないと思います。
 安心して練習に励まれたらよいと思います。
 なお、言うまでもないことですが、練習は、符号を書くだけではなく、必ず読み返しもしてください。
 そして、新しい文章を符号化したときには反訳文も書いてください。
 そうでないと十分な速記能力にはなりませんから。
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Q35 スランプ(?)
 思うように上達しないとイライラです。
 [H16.12]

A35 スランプ(?)(たかひろ)
 まあ、そうあせらずに、地道に根気よく練習してください。
 まじめに毎日練習を続けていれば、かならず3級まではいきます。
 そして、励まし合う友達がいてさらに頑張れば2級も合格できるでしょう。
 1級には、練習による速記技術だけでは無理で、一般教養や精神力も必要・・・・・と言います。
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Q36 基本文字での1分間字数
 基本文字だけで1分間速記したら、どの位の文字数を書くことが出来ますか?
 理論上ではなく、普通の人(速記文字をスラスラ書ける位の人)の場合でお願いします。
 [H17.1]

A36 基本文字での1分間字数(たかひろ)
 基本文字だで分速何文字までいけるか・・・・・それは人によって違います。
 あなたの場合はどうかというのを知る方法を書きましょう。
 まず、いろは歌を覚えてください。(すでに憶えておられるのなら話は早いです)
 そして、それを基本文字だけで書いてみて、1分間に何文字書けるかを見てみればよいでしょう。
 1分間に3回未満なら、まだまだ。
 3回書ければ、まあまあ、4回書ければ上々、5回書ければ、大したもの・・・・です。
〈参考〉
伝統的いろは歌
 いろはにほへどちりぬるを わがよたれぞつねならむ ういのおくやまけふこえて あさきゆめみしえひもせす
戦前に萬朝報が募集した昭和のいろは歌
 とりなくこえすゆめさませ みよあけわたるひんがしを そらいろはえておきつべに ほふねむれいぬもやのうち
[後日追加]
 あなたは努力はきちんとされていると思います。
 ですから、「要努力」というわけではなく、これまでの延べ練習時間がまだ少ないということでしょう。
 練習を積めばつむほど、音に対して反射的に線が出てくるものですから、いろは歌は自然に1分間に4〜5回は書けるようになるわけです。
 こればかりは、どんなにIQの高い人でも、練習をさぼっていてはどうにもなりません。
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Q37 英語のリスニングがメモ書きできるまでの練習量
 1日の練習の時間は、0〜20分ですが、英語のリスニング(センター)のメモ書きに使える位になるには1年未満で足りますか?
 ちなみに、拗音はまだあまり覚えていません。
 [H17.1]

A37 英語のリスニングがメモ書きできるまでの練習量(たかひろ)
 1分間120字以上書けるたら、仮名ばかりで書くよりもやや早く書けるので実用性が出てくると思います。ただ、きれいに書かないと読み返しが大変なので、まずは3級(分速240)程度まで書けるようにがんばってみてください。
 また、一日の練習時間をなるべく毎日1時間以上取るようにしてみてください。
 短期間でも毎日集中してやれば、腕がめきめき上がりますよ。
 なお、拗音は、方式によってはV式などのように規則的にできていて、「憶える」必要がないものもありますが、拗音も基礎符号のうちだと言えるでしょうから、なるべく早く憶えて使えるようになってください。
 日本語では印欧語とは違って、「音節」よりも「拍」で、音韻をとらえると合理的で便利なのですが、日本語で1拍となるものは、清音、濁音、半濁音、とそれらの拗音、です。
 そこまでを基礎符号としてとらえて、まずは基礎符号をきちんと書けるようになっておくべきだと思います。(長音の符号はたとえ知らなくとも、「う」を付けることにより表記できます)
 ただ、4級以上を受験するのなら、長音とインツクキはマスターしておくべきでしょう。
[後日追加]
 ○○○○○○○さんは早稲田式ですか。
 それなら拗音は多少不規則なところもありますが、さほど憶えにくくはないと思います。
 拗音の憶え方としては、たとえば「中小企業」「商況は上昇」「万里の長城」「お茶漬け」「車種は何か」「主権者」「処女」「女性(にょしょう)」「漁業を拒絶」「全国行脚」「牛乳と尿酸」「ヒューマニズム」「大評判」「ニューミュージック」「社長」「大名行列」「略取誘拐」「流行」「車両」「瀟洒な住宅」などの拗音を使った言葉を何度も何度も書くことです。
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Q38 筆記用具
 私は初歩的レベルの速記学習者です。
 管理人さんのまわりにいらっしゃる速記者のみなさんは、どのようなペン(シャーペン・ボールペン)を使っておられるのでしょうか?
 以前このHPの質問コーナーでコクヨのミストラルとお答えになった方がおられましたが、それ以外のメーカーおよび機種をできれば教えていただきたいのです。
 また速記者のみなさんの中でシャーペンとボールペン、どちらををお使いになっている方が多いのでしょうか?
 [H17.1]

A38 筆記用具(たかひろ)
 ○○○○さんは何式ですか。  濃線を使用する方式であれば、半紙に速記シャープになるでしょうし、濃線を使わないものなら、わら半紙に水性ボールペン(銘柄は何でもよい)がすべりがよくて書きやすいですね。
 ただし、安物のわら半紙だと、黒い小さなしみのようなものを加点とまちがえる恐れがあるので要注意です。
 文具屋で売っているコピー用紙であれば、そういう恐れはないですね。
[後日追加]
 早稲田式なら濃線は使わないので、コピ用紙にボールペンで書かれたらいいのではないでしょうか。
 ボールペンでも、流しと止めの区別も別に問題なくいけると思います。
 ボールペンは、油性よりも水性の方が筆圧をかけなくても軽く書けるでしょうし、突然のかすれなども出にくいです。

A38 筆記用具(ユー)
 シャープの件でコクヨの「ミストラル」の話をしたのは、管理人の私です。
 仕事で長時間速記する場合、芯出しするのに非常に便利なので現在も使っていますが、値段が少し高いですね。
 私が指導している共練会では、それに比べると安価な0.9ミリ芯のプラチナ「プレスマン」またはぺんてる「TUFF 0.9」を使ってもらっています。
 昔のように「シャープはオットーの速記用シャープ!(製造中止) 原文帳は書道半紙!」と余り言わないようになりましたので、自分に合った、好きな、書きやすいシャープ・用紙を使えばよいと思います。
 ただ、芯の細い・堅いのは書きにくいでしょう。
 ボールペンは私も一時使っていましたが、書き具合、しっとり具合からしてシャープの方が、私は感触が好きですね。
[後日追加]
 私、ためしにプレスマンで検定試験1級問題(分速320字×10分=3200文字)を書いてみましたら、一度もノックせずに全文書けましたし、まだまだ芯に余裕がありました。
 なお、そのプレスマンは人に借りたものですが、その芯は0.9ミリのHB(PILOT SCHOOL GRIP用替芯/90mm芯)を使っていたようです。
 私は普段0.5ミリ2Bの芯を使っていますのでプレスマンのようにはもちませんが、このように、シャープによって、また芯の太さ・濃さによって長持ちが異なってくる、すなわち芯送りのノックの回数が異なってくることも知っておいてもらいたいと思います。
 私もボールペンを使っていた時期がありましたが、これで一番恐ろしいのは、それまでごく普通に書けていたのに途中でインクがかすりたり、あるいは出てこなくなることです。
 ボールペンには当たり外れもありますよね。この現象が起きれば、シャープのノックの不安どころじゃないです。ボールペンの瞬時の持ち替えは、練習しておかないと致命的なミスにつながります。
 ボールペンを使われる場合は、そんなこともちょっと頭に入れておく方がよいと思いますよ。
 なお、私は決してボールペンを否定しているわけではありません。
 探せば、それなりにほどよいインクが出るボールペン、書きやすいボールペンもあるでしょう。
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Q39 速記文字の縦書き
 速記って縦書きで書いちゃいけないんでしょうか?
 [H17.1]

A39 速記文字の縦書き(ユー)
 「横書きする速記方式を縦書きしてはいけないのか」ということでしょうか?
 例えば早稲田式などは横書きを前提に方式を編み出していますので、線自体、下の方へ流れる文字もありますが、右横へ流れる線が多くなっています。
 また、速記文字は文節単位で続け書きしますので、1つの文節(単語)を書くのに結構横幅をとってしまい、余り得な書き方とは言えません。
 その上、早稲田式では上段文字・下段文字という省略法があって、普段書いている段(中段と言います)より少し上あるいは下の方に書いてある言葉をあらわす方法がありまので、速記文字を縦書きにすると、こういう省略法が使えなくなります。
 結局のところ、「縦書きで書いてはだめ」というわけではないのですが、横書きの方がふさわしいということです。
 縦書きだと、文節単位が一目でわかり、ある意味では利点があるとも言えますね。
 なお、言われている趣旨とちょっと違うと思いますが、普段横長に使っている原文帳を縦長に使う(物足りなければ横幅をさらに半分にしたり)という方法がありますが……。

A39 速記文字の縦書き(Myamo)
 速記文字を1文字づつ切り放して書くのなら縦書きも可能ではないでしょうか。
 速度的に不利ですが、基本文字の学習段階では縦書きもありかと思います。
 線を繋いで書くのなら、やはり基本文字から縦書き用に開発された速記方式でないとデメリットの方が大きくなってしまいます。
 安直な方法ですが、既存の方式の清音表と文例を時計方向に90度回転し、左右反転(水平方向の鏡像)をかければ、簡単に縦書き速記のヒントにはなります。
 自式でやってみた結果です。
 縦書きで学習しても今度は横書きに向かなくなるため、メリットがあるかは疑問です。
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Q40 原文帳を横長に使うメリット
 用紙を縦長に置いて書くことの意義というかメリットがいまひとつわかりませんので、差し支えなければ教えていただけないでしょうか?
 [H17.1]

A40 原文帳を横長に使うメリット(ユー)
 まず、速記文字が右端に来て次の行にかわるとき、手を戻す距離・時間が少なくて済むということがあります。(反面、何度も改行しなければなりませんが)
 そういう点から、実務では縦書きに使うこともあります。
 例えば、しょっちゅう発言者がかわるとき、原文帳でも改行しますので、縦長の方が便利です。  特に短い言葉を発して次から次へと発言者がかわるときなど、横長だと右側の空白が多くなり、紙めくりする回数も多くなりますが、縦書きだとその空白部分が少なくなり、紙めくりも少なくなるので、経済面でメリットがあると言えます。また、紙めくりする回数が少なくなる分、時間的にもメリットがあると言えるでしょう。
 なお、実務でなくても原文帳を縦長に使っている人もいるようです。どういう理由によるものか知りませんが、多分長年の慣れからじゃないでしょうか。
 また、メリットというのではないのですが、日常生活では用紙をほとんど縦長で使用していますね。例えば大学ノートや手帳など。メモをするときなども、私は小さなメモ用紙を縦長に使っています。
 縦書きのメリットというより、少しこじつけ的な感じになってしまったかもしれませんが、要は「原文帳は横書きでなければダメだ」と決まってはいないと思います。
 たまには気分を変えて縦書きで書いてみてはいかがでしょうか?
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Q41 汚い速記文字ときれいな速記文字
 速記文字が汚いってことは大問題ですよね?
 速記文字を綺麗に書くにはやはり慣れでしょうか?
 [H17.1]

A41 汚い速記文字ときれいな速記文字(たかひろ)
 速記文字は、端的に言えば、汚くてもちゃんと読み返しができればよいし、きれいに書けていても読み返しが困難なものはダメです。
 速記文字美術競技会、というものがあれば、美しいことが重要ですが、そういうものはないようです。(^_^)
 ただし、読み返しが楽な速記文字は自然にそれなりの美しさを持っていると思います。
 まずは、スピードよりも、教えられたとおり、正確に書けるようにすること、どんどん書き込んでいけばスピードは自然に上がってきます。
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Q42 授業のノート取り
 ただいま、速記の勉強を始めて1年ぐらいになります。(早稲田式)
 将来速記に関する職業に…というわけではないんですが、後々に役立てばと思ってやり始めました。ということで、初めに授業で黒板のノート写しに取り入れていこうと思いました。
 が、数式とまじったりすると書きづらいし、第一ノートのページ数がかなり多くなってしまいます。
 どのように改善すれば良いと思われますか? それとも速記はそのようなことに適していないのでしょうか?
 [H17.1]

A42 授業のノート取り(たかひろ)
 ○○○さん、おっしゃることはよくわかります。
 個人利用の速記方式では「スペースをとらないこと」が重要なのです。
 それで私は、下記の方式を作ったのです。
 http://ha2.seikyou.ne.jp/home/myamo/ssokki/s-timace/index.html
 スーパータイメイスと言って、タイムとスペイスを少な目に書こうというコンセプトです。
 でも、せっかくW式を始められたのですから、とりあえずはそれで書かれたらどうでしょうか。授業で使うのなら分速120〜150程度でもけっこう役に立ちますからそれなら連綴なしで、線をすべて離して書いてもよいのです。
 あるいは高度な書き方になってくると、初球のころよりはスペースは少な目で書けるようになりますから、早く上級になるように猛練習をなさるか、です。
 あるいは、W式からスーパータイメイスに切り替えられてもよいのです。

A42 授業のノート取り(ユー)
 速記を学習し始めるきっかけや目的というのは人さまざまです。
 私も、ノート取りに非常に便利だと思い、速記と出会うことになりました。それが今では仕事になっているのですが、その時分、もよや職業にするとは思いもよらなかったですね。
 速記というのは、発言やメモなど速く書ければいいというのではなく、後でその速記文字が読めなければ速記の意味がありません。
 数式といっても、いろんな数式がありますね。まあ速記文字で書いてもよいとは思いますが、そのメモを後で見てすぐにわかりますか? わからなければ、数式などの入っていないものから少しずつ速記文字化していってはどうでしょうか? 要するに速記文字と普通文字をまぜて書くのです。また、数式とは関係なく、意図的に速記文字と普通文字を書き分けることにより、例えば重要なところとそうでないところを区別する、なんてこともできるので、使い方によってはよりわかりやすいノートになると思いますよ。ノート取りのポイントは、わかりやすさですからね。
 また、ノートの枚数がふえるということですね。○○○さんは、基本文字ばかりではなく省略文字も学ばれているでしょうか? 学習が進めば進むほど速記文字の線量が減っていきますが、基本文字ばかりだと、確かにかなりの枚数を食ってしまいますね。まあ普通文字で書くのと比べるとノートの分量が多くなるのは仕方がないことです。
 早稲田式のテキストには、基本文字の線の長さは4ミリ・8ミリ・16ミリとあるので、さも限定しているように思われがちですが、これは絶対的なものではありません。重要なのは、ミリ数ではなくて、比率です。8ミリ線を基準(標準線)にして、4ミリ線はその半分または半分以下(短線)、16ミリ線は基準線の倍または倍以上(長線)というとらえ方でよいのです。この比率さえ守れれば全体的にもう少し小さめに書いてもよいのではないでしょうか? ただし、余り短くし過ぎると短線が書きにくくなりますよ。
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